コラム 2021.02.09
大城:『ブルームーンパートナーズのWorld Bites』 このコーナーは「それは、世界級だろうか?」ブルームーンパートナーズの提供でお送りします。
毎週火曜日のこの時間は、県内企業の海外展開をサポートする経営コンサルティング会社ブルームーンパートナーズのみなさんに世界の情報をひとくちサイズでご紹介していただきます。今日は、BMPの忠岡経子さんです。忠岡さんおはようございます」
忠岡:おはようございます!
大城:忠岡さん、本日はイギリスの傘事情についてお話いただけるということですが。
忠岡:はい!イギリスは「雨の国」というイメージがあると思うのですが、大城さん、実はイギリスでは傘を屋内で開いてはいけないという迷信があるのを知っていましたか?
大城:えっ!そうなんですか?私たちはよく、雨に濡れた傘を室内で広げて干してということを普通にするんですけど、イギリスでこれはやっちゃダメなんですか?
忠岡:そうなんです。私も最初は全く知らなくて、普通に濡れた傘を部屋干ししていたら、イギリス人のハウスメイトが血相を抱えてやってきて教えてくれました。
大城:何か意味があるのでいらっしゃったわけですよね。
忠岡:そうですね。諸説あるみたいですが、一番有力なのは古代エジプトの時代まで遡るようです。エジプトの女神ナットは巨大な傘のように空を包み込んでいると信じられていました。傘はその女神を象徴するとされ、その宗教的な意味合いから通常は貴族だけが使う神聖な道具とされていたようです。傘の影は神聖なものとされ、貴族以外の人の上に影が落ちると太陽神への冒涜とみなされ不吉とされた言い伝えがあるようです。また太陽から離れた場所で傘を開くことで太陽神を不快にさせるという伝説もあるので、屋内で傘を開くことは縁起が悪いとされているようですね。
大城:でも雨の国イギリスですから、濡れた傘を部屋干しできないっていうのは不便じゃないですか?
忠岡:実はイギリス人は日本人と比べるとあまり傘をささないんです。イギリスの雨は日本と比べて小雨が多かったり、降り方も降ったりやんだりを繰り返すので、傘をさすよりも、防水加工がされたゴアテックス製のジャケットを羽織る人の方が多かったですね。もちろん折り畳み式の傘を使う人も多いのですが、つくりがあまり丈夫ではなくすぐ壊れてしまうんです。ゴルフ場で使われるような大きな傘は人気がありましたが、街中ではどうしても邪魔になってしまうという欠点があります。
大城:うちなーんちゅも県外の人に比べると傘をさす人が少ないというふうによく言われたりするんですが、共通点があって急に親近感が湧いてきた感じがします。ほんとに傘事情、色々な背景があるんですね。今日は、ブルームーンパートナーズの忠岡さんにお話を伺いました。ありがとうございました。
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