AIKATAは「沖縄に進出したい企業」
「海外進出を希望する企業」をサポートいたします。

ちょっとした食文化の違い 読解中国 #8

コラム 2021.08.10

あなたの目に映っている中華圏の人々はどんな感じですか?
しゃべる声が大きい!とにかく並ぶ意識がない!行動が理解しにくい!
このような印象を持たれている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、彼らには彼らなりの訳があります。

食事を摂ることはとても大切なことです。
私は日本に来る前、「アジアは米文化で共通しているので、きっと食のカルチャーショックはないだろう」と思っていたのですが、実際に日本に来てみると「アンビリバボー!」と思うことがありました(笑)。

 

チャーハン餃子がセットメニュー!?

日本に来たばかりの頃、故郷の味が恋しくなった私は、友人の計らいで、有名な中華料理店に連れていってもらいました。看板は凄く中国らしく、ウキウキしていましたが、メニューを見てみたら、「なんじゃこりゃ!?」という組み合わせを発見しました。チャーハンと餃子をセットで頼むのは、中国では有り得ないことです。

中国でも主食+おかずの組み合わせは一般的ですが、餃子とチャーハンではどちらがおかずに値するのか、当時の私にはわかりませんでした。なぜなら中国では、チャーハンはもちろん主食ですが、餃子もまた立派な主食なのです。

China,餃子,食事,文化

 

餃子に対する想い

私は中国東北地域の出身で、特に餃子に対する想いは強いです。餃子は年越しの際に必ず食卓にある一品です。日本の年越し蕎麦と同じようにカウントダウンをし、家族で食卓を囲んで熱々の餃子を食べるのです。家族で一緒に作った皮生地の中に、餡(あん)と一緒に飴(あめ)、コイン、棗(なつめ)といった遊び心を入れるのです。特にコインは、日本人からすると驚きだと思いますが、しっかり殺菌してから入れるので問題ないですよ。

これらのものには、それぞれ意味があります。 飴は来年は “甘い” 一年になるように、コインは次の年は儲かるように、棗なら子が授かるように、といった意味があります。コインに思いっきり噛みついて歯が欠けないように気をつけないといけないですね。

私にとって餃子は単なる食べ物ではなく、家族間のコミュニケーションツールでもあるのです。

ちょっとした食文化の違い 読解中国 #8

このコラムを書いた人

王 娜(おう・な)

中国 遼寧省出身
琉球大学日本語学科卒業。
在日中国人(17年)として、インバウンド対応支援や企業コンサル、国際交流支援などを行う。現在は一時帰国中。
趣味は中華料理を食べること!


RELATED CONTENTS関連記事

現地法人化のススメ

「現地法人化」とは? 「現地法人化」というのは、日本企業が海外展開する場合に用いられ、文字通り進出した国で会社を設立登記することです。 ……

コラム 2017.12.15

CATEGORYカテゴリ

RELEASEリリース情報

もっと見る

RANKING ランキング

LINKS リンク

single-column