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中国でのちょっとした飲食文化 読解中国 #5

コラム 2020.10.20

あなたの目に映っている中華圏の人々はどんな感じですか?
しゃべる声が大きい!とにかく並ぶ意識がない!行動が理解しにくい!
このような印象を持たれている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、彼らには彼らなりの訳があります。

「食」はどこの国でも大事なことですが、地域が違えば食文化・食習慣も異なります。

中国では「食べる」ことはとても大切なことです。「吃了吗」(ご飯食べた?)が、一般的な挨拶代わりに使われているほどです。また、体を冷やさないことを重視する中国人は、冷めた弁当は絶対に食べません。

他にも、中国の食文化・食習慣には、日本人が“えっ!”と思うような違いがあります。

中国人との会食や宴会の場で、次のような経験をしたことはありませんか?

ご馳走を残すのが礼儀!?

「食べる」ことを大事にしている中国人ですが、宴会時には必ず食事を残します。これは中国では大事な習慣の一つです。

招待側は、客人に料理を残さず全部きれいに食べられてしまうと、「足りなかった」「接待が不十分だった」という意味で捉えます。招待される側は、少し残してあげるのが礼儀なのです。

「乾杯」をしたら、一気飲み!?

中国の「乾杯」は、杯を空っぽにするという意味です。酒席で一人でちびちび飲むことは、相手にとって失礼な行為だと思われます。目が合えば、必ず一緒に乾杯し、杯を飲み干さなければなりません。

中国では、ビジネスの場で盃を交わす習慣がまだまだ残っています。大事な契約がオフィスではなく酒席で決まることがあります。このような飲みニケーションは、ビジネスパートナーの人間性を見抜く場でもあり、疎かにしてしまうと誠意がないと思われて、ビジネスが上手くいかないことも。

でも、決して無理をして飲む必要はありませんよ。

中国でのちょっとした飲食文化 読解中国 #5

このコラムを書いた人

王 娜(おう・な)

中国 遼寧省出身
琉球大学日本語学科卒業。
在日中国人(17年)として、インバウンド対応支援や企業コンサル、国際交流支援などを行う。
趣味は中華料理を食べること!


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